ゲーム開発者のJohn Smedley氏が,6年間にわたってスタジオヘッドを務めたAmazon Game Studiosのサンディエゴスタジオを辞職したことが明らかになった。Smedley氏自身がTwitterアカウントで報告しているほか,北米メディアのBloombergが報じている。今後の去就については,現段階で発表されていない。
Stepping down from running the San Diego studio at Amazon Games. I have loved working for Christoph. Our San Diego team is incredible and the Games leadership is so talented. Can’t wait to see what the future brings for the team.
— John Smedley (@j_smedley) January 12, 2023
Smedley氏は,北米で1999年に正式サービスが始まり,世界的に大ヒットしたMMORPG,「EverQuest」の開発に携わったことでファンに知られる人物だ。自らが立ち上げたVerant Interactiveというゲームメーカーで,Dungeons&DragonsなどのTRPGにインスパイアされた「EverQuest」を制作し,Sony Online Entertainment(現,Daybreak Game Company)を通じてサービスを開始した。
2000年にVerant InteractiveはSony Pictures Entertainmentに買収されてSony Online Entertainmentに改称されている。Smedley氏は2006年から2015年まで同社の社長を務め,「スター・ウォーズ ギャラクシーズ」などの人気タイトル制作の指揮をとったのちに職を辞し(関連記事),2017年にAmazon Game Studiosのスタジオヘッドに就任した(関連記事)。
Bloombergの問い合わせに対してSmedley氏は,「考えた結果,新しいことに挑戦するときが来た」と判断したことが退社の理由だと答えている。ゲーム業界で30年以上の経験を持つSmedley氏だが,Amazonではいくつかのプロジェクトに関わってきたものの,リリースされたタイトルは1つもないという。サンディエゴスタジオがどのような作品に取り組んでいたのかは分からないが,Smedley氏のチームは,未発表のプロジェクトに継続して取り組み,Smedley氏は引き継ぎが十分に完了するまでの期間,同社にとどまるとのことだ。
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