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    【インタビュー】阿南工業高専(徳島)「Kamase Dogs」、後輩への指導は「先輩から受け継いだもの」 – GAME Watch

     12月25日に開催された第4回全国高校eスポーツ選手権 決勝大会「ロケットリーグ」部門。決勝大会出場チームインタビューの2組目は、3位の阿南工業高専(徳島)「Kamase Dogs」だ。

     「Kamase Dogs」は大会の準決勝で福井工大附属福井(福井)「サルの音楽隊」に破れ、3位となった。実力は近い同士の対戦に見えたが、結果はラウンド0-3のストレート負け。試合を振り返ると、「緊張はしていないように感じていたが、実際には楽しむ気持ちがなくなっていた。楽しむよりも勝つことを考えてしまって、緊張や焦りがあったのかもしれない」とリーダーのただのぬのきれ選手が分析する。

    左から、かわのよろい選手、ただのぬのきれ選手、キメラのつばさ選手

    【第4回全国高校eスポーツ選手権ロケットリーグ部門決勝大会】

     一方で、3試合目では盛り返し、「サルの音楽隊」を残り0秒まで3-2と上回っていた。これは「自分が前に出すぎている」と感じたただのぬのきれ選手がポジションを下げ、ほかの2人と合わせてローテーションを速める動きを意識したからという。

     この立ち回りが相手にハマり、完璧な流れで1試合を取ったと思ったが、ラスト0秒で「サルの音楽隊」whiterabbit25252選手に痛烈なゴールを決められてしまう。「あれを決められたら仕方ない。彼らは強い」とただのぬのきれ選手。気持ちが乱れたまま延長戦に突入し、守りを意識しすぎた結果、そのまま「サルの音楽隊」に押し切られてしまった。

     チームメンバーは3人とも3年生で、本大会の出場は全員が最後となる。しかし彼らはあくまで前向き。というのも、後輩の育成をすでに始めているからだ。

     実は「Kamase Dogs」というチーム名は、出場メンバーが先輩から受け継いだもの。第1回大会では先輩が同じチーム名で決勝大会に出場し、見事3位に輝いている。当時のメンバーは学校を卒業したあとも、OBとしてチームに関わり、熱心に「ロケットリーグ」の練習をサポートしてきてくれたという。「先輩は在学中はもちろん、卒業しても教えに来てくれた。その人たちの思いもあるので、決勝大会にはぜったいに出場したかった」(ただのぬのきれ選手)。

     メンバーが先輩から習った練習法は、みんなで集まって試合を動画で見返す、というもの。良かったところと悪かったところを指摘しあい、次のステップに活かしていく。様々な人の視点が入ることで、想像以上に多くのことに気づける点が優れているそうだ。

     そしてこの練習法は、今も後輩たちに受け継がれている。「今の1年生に、なかなか強いのがいる。次こそは、“ただの噛ませ犬”では終わらないはず」とただのぬのきれ選手は来年に期待を込める。eスポーツの“伝統”が生まれつつある楽しみな高校の1校として、注目していきたい。

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