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    アニメから20年後の物語をゲームで!「takt op. 運命は真紅き旋律の街を」CBTを先行プレイ | Gamer

    「takt op.(タクトオーパス) 運命は真紅き旋律の街を」は、音楽の力を身に宿した少女たち「ムジカート」が戦う物語が描かれる、世界を調和に導くシンフォニックRPG。原作の広井王子氏をはじめ、キャラクターデザイン・LAM氏、シリーズ構成/脚本・高羽彩氏、音楽考証・栗田博文氏(指揮者)、背景コンセプトアート・わいっしゅ氏、音楽・坂本英城氏(ノイジークローク)、キーピアニスト・まらしぃ氏といったスタッフが参加している。

    「takt op.」はメディアミックスプロジェクトとして展開しており、2021年10月から12月にはテレビアニメ「takt op.Destiny」が放送。その最終回の展開や、その後に放送された「takt op. 運命は真紅き旋律の街を」のTVCMは、当時の視聴者にとっては印象深いのではないだろうか。

    そこからおよそ1年を経て、いよいよゲームの内容に触れられる機会とあって、楽しみにしていた人も多いだろう。かくいう筆者もその一人だ。今回、まもなく開始となるクローズドβテストを一足先に触ることができたので、インプレッションとして紹介していこうと思う。

    アニメのその先を描く物語

    プレイヤーは主人公の朝雛タクトとなり、人類にとっての災厄である“D2”、そしてD2を生み出す根源である“黒夜隕鉄”にコンダクターとして立ち向かっていくことになる。

    この主人公の名前を聞いてピンとくる人もいるだろうが、本作はアニメ「takt op.Destiny」から連なる物語が展開する。アニメでも登場したムジカートの運命はその姿が変わっているが(CVも若山詩音さん→本渡楓さんに)、これはムジカートが人間を素体として生み出される存在であり、同じ楽譜を身に宿しているものの、異なる人間が素体となっていることを示していると考えられる。

    ちなみに、テレビアニメの舞台が2047年のアメリカだったのに対して、ゲームの舞台は2067年のベルリンとなっており、20年の空白がある。アニメを見ている人にとってはこの期間に何があったのかも気になるところだと思うが、ゲーム内で徐々に描かれる部分もあるため、ぜひ自身の目で確かめてみてほしい。

    とはいえ、コールドスリープから目覚めたタクトは過去の記憶を失っており、プレイヤーはタクトと同じフラットな目線で物語に触れることができる。アニメを知らずともすんなりと入っていけるし、ゲームを通して過去の話に興味を持った人は、アニメをおさえておくとより理解が深まっていくだろう。

    ストーリーの節目には予告映像も。こうした細かな演出がストーリーへの期待を高めてくれる。

    ストーリー進行と並行して楽しめるRPG体験

    本作はメインストーリーとなる楽章を軸に進めていくことになるが、拠点となるベルリン・シンフォニカの内部にはさまざまな施設が用意されている。ストーリーを進める過程ではこのベルリン・シンフォニカをはじめとしたマップ上で対象に話しかけたり、出現したD2を撃破したりすることが必要になってくる。

    次に向かう先は線で示されるので、迷うこともないはずだ。

    各メニューへのアクセスもマップとショートカットの両面から可能となっており、こうしたマップ移動に重きを置いたゲーム体験は往年のRPGを彷彿とさせる。さらに、自主訓練と呼ばれるサブコンテンツではマップ上にギミックが用意されているなど、プレイヤーが介入する要素が数多く用意されているのも印象的だ。

    ちなみに、ストーリーを進めるためには自主訓練の宝箱などで入手できる“探索の証”が必要になる局面も。

    その一方で、ストーリーのシーン間の移動をしやすい配慮があったりと、全体的にストーリー進行とマップ上でのアクションのバランスが意識されており、結果的にRPGとしての体験を味わえる作りとなっている。ちなみに、画面右上のアイコンから各メニューにもすぐアクセスできる(※いる場所によっては遷移できないものも)ので、例えばマップの途中でムジカートを強化するなどのアプローチも可能。利便性も含めたUIのデザインは、今の時代ならではの蓄積を感じさせる。

    ターン制のコマンドバトルに音楽を楽しむ要素も

    バトルシステムは、4人のムジカートでパーティーを編成して戦うターン制のコマンドバトルが採用されている。よくある構築したパーティーを選択するのではなく、バトルごとに4人を編成していくため、パーティー内の役割(アタッカー、ディフェンダー、ブラスター、ヒーラー)やキャラクターの配置が重要になってくる。

    ムジカートには通常攻撃のほか、自身の特性に合わせたスキルが用意されている。ここで気をつけておきたいのが、各スキルにはスキルオプションと呼ばれる、ムジカート側の配置と対象となる範囲が設定されていること。例えばアタッカーである運命は前線で戦う役割のため、後列ではスキルは発動できない。そうした点からもバランスの取れたパーティー編成を考えたほうがいいだろう。

    また、スキルには色のついたものがあり、使用すると画面上部にある“エフェクトコード”が蓄積されていく。対応した色のエフェクトコードが貯まるとより威力のある攻撃“ミュージカルエフェクト”が発動できるようになる。ムジカートごとに専用の演出が用意されているほか、BGMも自身が宿す楽譜の楽曲となる。クラシック音楽の持つ存在感を存分に感じられる場面だ。

    ムジカートの成長要素はレベルアップのほか(プレイヤーレベルに該当する指揮レベルに応じてレベル上限がアップ)、スコアのアンロックによるステータスの強化や、装備することで能力アップやスキルの習得が可能な“音源楽装”が用意されている。個人的にはこの育成周りのデザインがスタイリッシュで印象的だった。

    ムジカートたちの魅力を堪能!

    最後に、ムジカートたちとの交流に関する要素を紹介しておこう。

    先ほど紹介した通り、マップ上ではムジカートたちと会話することが可能だが、そこではムジカートごとの物語が展開することもある。ムジカートたちの新たな魅力を確認できるほか、ちょっとしたミニゲーム要素も。普段は戦いに身を置くからこその意外な一面が見えてくるはずだ。

    また、施設内ではドリンクを作ることができるのだが、このドリンクを使ってムジカートをティーブレイクに招待できる。ここでもさまざまな会話を楽しめるので、積極的に誘ってみてはいかがだろうか。

    そのほか、プレゼントを贈ったり、ムータカードといういわゆるババ抜きのようなルールのミニゲームを楽しんだりもできるのだが、これらの行動によってムジカートとの絆レベルが上がっていく。今回、絆レベルの上昇が直接的に影響するものを確認できなかったが、いわゆる好感度が上がっている感覚を味わえるという意味では嬉しい要素だ。

    クローズドβテストとしてはかなりのボリュームで楽しめる本作。発表からここまで時間がかかったこともあり、各要素がしっかりと練り込まれた作品に仕上がっている。クローズドβテストに参加できる人はぜひ楽しんでもらえればと思う。

    takt op. 運命は真紅き旋律の街を

    DeNA

    MobileアプリiOS

    • 配信日:2023年春予定
    • 価格:基本無料

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