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    ゲーミングイヤホン「HyperX Cloud MIX Buds」レビュー – GAME Watch

     昨今無線技術の向上で「完全ワイヤレス」のイヤホンが各社から続々と登場している。「Cloud」シリーズのゲーミングヘッドセットで定評のあるHyperXからはゲーミングイヤホン「HyperX Cloud Earbuds」に続く完全ワイヤレス仕様版として「HyperX Cloud MIX Buds」が発売された。

     Bluetooth 5.2対応でスマートフォン用のイヤホンとして使用することはもちろん、USB-Cアダプタが付属するためプレイステーション 5やXbox Series Xといった家庭用ゲーム機やPCとの接続が容易に行なえる点も魅力だ。通勤時に音楽を聴き、オフィスではテレワークに使用、帰宅後はゲームにと、用途はゲーミングに限らず文字通り1日中使用できる。

     本稿ではそんな「HyperX Cloud MIX Buds」のゲーミングイヤホンとしての実力を確かめるとともに、豊富なカスタマイズ性や各種設定方法や接続方法を網羅的に紹介しよう。ゲームは複数のリズムゲーム、オープンワールドRPGの「原神」、バトロワFPS「Apex Legends」の各モバイル版と家庭用ゲーム機版(またはPC版)を用いて本機の実力を検証する。各検証には高校生ゲーマーの息子にも協力してもらった。

    「HyperX Cloud MIX Buds」セット内容

    ゲームでの性能検証。持ち前の低遅延性能で音ゲーとの相性良好

     ここからは本題と言える「ゲーミングイヤホン」としての実力チェックといこう。ワイヤレス接続ということで一番気になるのは遅延だろう。USBアダプタによる2.4GHz接続は超低レイテンシとしているが、音を聞いての入力が重要になるリズムゲーム、いわゆる「音ゲー」をプレイして使用感を確かめてみたい。今回は筆者の息子(高校生)にも協力してもらい、若いゲーマーがとう感じるかも合わせて確認する。

     息子はスマホアプリの「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(開発元:セガ、カラフルパレット)にどっぷりハマっており、レベル24まではフルコンボできるという腕前。普段はBluetooth接続の密閉型ゲーミングヘッドセットでプレイしているが、「HyperX Cloud MIX Buds」を2.4GHz接続で試してもらった。「イヤホンなので完全な密閉にならず、自分が画面をタップする音が聞こえるのでプレイしやすく、低遅延が効いているのか、いつもよりもフルコンボしやすかった印象」という。

    グループ別に展開するストーリーも人気の音ゲー「プロジェクトセカイ」。「HyperX Cloud MIX Buds」はゲーミングイヤホンとしてスマホ音ゲーとの相性はばっちりだ

     筆者も音ゲーはヘタだが好きで、PS4版の「初音ミク Project DIVA Future Tone DX」(開発元:セガ)とNintendo Switch版の「初音ミク Project DIVA MEGA39’s」とPC版(Steam)の「初音ミク Project DIVA MEGA39’s+」とほとんど内容が同じゲームの機種違いをすべて所有。HARDまでならフルコンボできる曲はそれなりにあるが、EXTREME以上はクリアも怪しくなってくるという程度の腕前である。というわけで、PS4、Nintendo Switch、PCそれぞれで2.4GHz接続にて同じ曲をプレイしたが、どれでも遅延を感じることなくほぼ同じ感覚で遊べた。筆者は普段、同じくHyperXブランドのワイヤレスゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud Flight S」を愛用してるが、それとプレイ感は変わらない印象だ。

    画像はPC版(Steam)の「初音ミク Project DIVA MEGA39’s+」。PS4版、Nintendo Switch版、PC版のどれでも同じ感覚でプレイできた

     Bluetoothと2.4GHz接続の違いはどうだろうか。同じく音ゲーの「Muse Dash」(開発元:PeroPeroGames)のAndroid版で試して見た。このゲームはベストなタイミングでタップすると「PERFECT」と表示される。2.4GHz接続だと「PERFECT」と表示されるタイミングでも、Bluetooth接続ではちょっとタイミングがズレた場合に表示される「GREAT」判定になってしまうことが多く感じた。はっきりと体感できたわけではないが、わずかな遅延が影響しているのだろう。ほとんどの音ゲーはタイミングの調整機能があるので、Bluetoothの遅延がゲームの致命的な問題とはならないが、ゲームをするなら2.4GHz接続がベストと言える。

    Android版の「Muse Dash」。2.4GHz接続のほうがPERFECT判定が出やすかった印象

     続いてRPGを試してみたい。タイトルはオープンワールドの「原神」(開発元:miHoYo)だ。PS5とAndroid版を用意し、どちらも2.4GHz接続でプレイしている。私も息子も「PS5、Androidのどちらもよいサウンドで楽しめた」という感想だ。BGMの音質とHyperX Cloud MIX Budsと相性がよいのか、ほかのゲームよりもサウンドが小気味よく聞こえる印象だ。

    オープンワールドRPGのPS5版「原神」をプレイ。BGMとの相性がよく、気持ちよくサウンドが楽しめた

     次はFPSから人気の「Apex Legends」(開発元:Respawn Entertainment)のPC版、Android版をプレイしてみた。どちらも2.4GHz接続だ。息子はどちらも普段使っているゲーミングヘッドセットと比べても「足音や銃声が聞こえやすかった」という。筆者も同じ感想で、ゲーミングイヤホンとしてのチューニングにこだわりを感じた部分。ほかのゲームでも効果音がハッキリと聞こえる印象が強く、eスポーツ系のゲームでも十分活躍できそうだ。

    PC版「Apex Legends」をプレイ。足音や銃声が聞こえやすく、ゲーミングイヤホンの本領が発揮されていた

    Web会議や音楽鑑賞にも活躍。便利なデュアルワイヤレス接続

     ゲーミングだけではなく、手軽に使えるマイク付きイヤホンということでWeb会議にも使いたいというニーズはあるだろう。筆者は普段から打ち合わせや友人とのオンライン飲み会にZoomやGoogle Meet、Microsoft Teams、LINEのグループビデオ通話などを使っているので、それぞれでマイク品質を試してみた。普段はゲームと同じく「HyperX Cloud Flight S」を使用しているが、複数の人と会話して感想を聞いたところ、「HyperX Cloud MIX Buds」でもそれほど変わらず、音声の品質に問題ないとのこと。ただ、マイクの感度がよすぎるせいかキーボードの打鍵音など周りの音が入りやすいという指摘はあった。ノイズキャンセル機能はないので、そこだけは注意が必要かもしれない。

     次は音楽鑑賞について試して見たい。筆者はパンクやメロコア好きで、低音よりはどちらかと言えば“スチャスチャ”とした軽めの音が好み。そのため、その小ささから低音が苦手なイヤホンとの相性はよかった。ただ、Bluetooth接続の場合は高圧縮の「SBC」コーデックなので音はややこもり気味だ。筆者はAndroidで試したが、アプリの「HyperX NGENUITY」を導入すると2種類のイコライザーを有効にできる。筆者が聴く音楽ジャンルではイコライザーを使ったほうがボーカルの声は聞こえやすくなった印象だ。

     音質を重視するなら2.4GHz接続一択だ。かなりフラットな音質になり、聞きやすさがアップする。Bluetooth接続に比べて音量は小さくなるのでそこは調整が必要。Type-Cポートがあるスマホやタブレットなら、多少面倒でもUSBアダプタを取り付けて2.4GHz接続にすることをオススメしたい。ちなみに、2.4GHz接続時は「HyperX NGENUITY」によるイコライザーは使えなくなる。

    アプリの「HyperX NGENUITY」ではイコライザーとして2種類のプリセットを用意している

    仕事にもゲームにもマルチに活躍!高機能なマイク付きイヤホン

     ここまで検証してきた「HyperX Cloud MIX Buds」、スマホ、ゲーム機、PCのイヤホンを1台に集約できるのが大きな魅力だ。スマホとはBluetooth接続で外出時のイヤホンとして使い、帰宅後は2.4GHzの超低遅延接続で快適にゲームを楽しむ。マイクの音質もよく、Web会議やゲームのボイスチャットも問題なくこなせる。ゲーミングヘッドセットは確かに便利だが、持ち運びには向かず、ビデオ付きWeb会議ではゴツさが気になることも。「HyperX Cloud MIX Buds」なら装着しても存在がほとんど気にならないほどスマートなのもよいところ。それで10時間のバッテリー駆動もあり、仕事にもゲームにもマルチに活躍できる。ゲーム好きはもちろん、高機能なマイク付きイヤホンを求めている人にもオススメしたい。

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