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    フォートナイトの開発元Epic Gamesによるメタバース構築への取り組みとは? – GIGAZINE



    オンライン上で映画を鑑賞したり買い物を楽しんだりできる仮想空間「メタバース」を構築するべく、FacebookやNVIDIAなどのテクノロジー企業が研究開発に取り組んでいることが報じられています。そんな中、人気バトルロワイヤルゲーム「フォートナイト」の開発元であるEpic Gamesもメタバースの構築に積極的に取り組んでいます。

    Fortnite maker believes Facebook and Google broke the Internet. This is Epic’s plan to fix it. – The Washington Post
    https://www.washingtonpost.com/video-games/2021/09/28/epic-fortnite-metaverse-facebook/

    近年、複数のテクノロジー企業がメタバースの本格的な開発をスタートしています。例えば、NVIDIAは物理的に正確な仮想空間プラットフォーム「NVIDIA Omniverse」を開発し、BMWや世界最大の広告代理店・WPPなどにテスト提供しています。また、Facebookはメタバースを開発する専門チームを組織しており、2021年9月27日にはメタバースを開発するために2年間で5000万ドル(約55億円)を投資することを発表しています。

    Facebookが仮想空間「メタバース」の開発に約55億円を投資すると発表 – GIGAZINE


    上記のように複数のテクノロジー企業がメタバースの開発に取り組み初めていますが、Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOによると、Epic Gamesはすでに数年前からメタバースの開発に取り組んできたとのこと。また、スウィーニーCEOは「Facebookが主導する現在のインターネットは、ユーザーがインターネットを探索して情報を見つけ出すのではなく、企業が選択したターゲットに対して情報を見せる状態になっています」と述べてインターネットを取り巻く現状を非難し、現状を解決するためにメタバースが役立つと主張しています。

    スウィーニーCEOが構想するメタバースは、「ユーザーが自己表現したり相互に自由に交流したりできる、デジタル化された広大な共同スペース」です。これは、ユーザーが友達と「フォートナイト」などのゲームをプレイし、次の瞬間にNetflixで映画を鑑賞して、さらに次の瞬間には友達を連れて新設計の車を試乗するといった、オンラインの遊び場を示しています。また、スウィーニーCEOは、「メタバースは、Facebookのような広告が満載のプラットフォームにはなりません」「メタバースで存在感を示したい自動車メーカーは、広告を掲載する必要はありません。自動車メーカーは、アピールしたい自動車をメタバース上に再現し、ユーザーはそれを運転することができるでしょう。そして、自動車メーカーは多くのコンテンツクリエーターと協力し、自動車をあちこちで試乗可能にして、それが注目を集めていることを確認するのです」と述べ、メタバースが現状のSNSよりも広告の少ないプラットフォームになることをアピールしています。

    2019年にEpic Gamesに買収されたビデオチャットSNS「Houseparty」の共同創設者であるシマ・スィースターニー氏は「人々は、従来のメディアからソーシャルメディアに移行しました。そして、今度はソーシャルメディアからゲームに移行しています」「ゲームのインタラクティブな性質は、単純な広告で埋められたタイムラインよりも、他のユーザーと交流するための方法を多く提供します」と述べ、「フォートナイト」のようなゲームがメタバースとしてSNSに取って代わる可能性を主張しています。実際に、すでに「フォートナイト」内では音楽ライブが開催されたり、実在するファッションブランドの服が着用可能になったり、フェラーリの新型自動車が運転可能になったりしており、「フォートナイト」はスウィーニーCEOが目指すメタバースとしての役割を担い始めています。


    また、スウィーニーCEOはメタバースを成功させるには、多くのユーザーがコンテンツを作成できるようにする必要があると指摘しています。Epic Gamesはすでにゲームエンジン「Unreal Engine」をクリエイターに対して無償提供しており、ゲーム開発以外にも自動車メーカーの車両モデリングに利用されたり、テレビドラマの撮影に用いられたりと、多くの用途でUnreal Engineが用いられるようになっています。

    上記のようにEpic Gamesは多くのコンテンツクリエイターをメタバースの構築に参加させるように取り組んでいますが、ワシントン・ポストは、Epic Gamesの独自ゲームストアの「Epic Games Store」が依然として閉鎖された市場であると指摘。一方でEpic Gamesが、任天堂・ソニー・Microsoftといった異なるプラットフォーム間で「フォートナイト」のクロスプレイを可能にするように働きかけたことで、「ロケットリーグ」や「Call of Duty」などのゲームもクロスプレイに対応することが可能になったとして、Epic Gamesを評価しています。

    スウィーニーCEOはメタバースを構築する上で、業界全体の標準規格が存在しないことが障壁になる可能性を指摘しています。スウィーニーCEOは「メタバースには、3Dデータを管理するためのファイル形式や、リアルタイム通信のためのネットワークプロトコルなど、多くのものが必要になります。マルチプレイゲームには、ある種の標準ネットワークプロトコルのようなものが存在しています。メタバースを開発する企業も、最終的には並んでコミュニケーションをとるべきです」と述べ、業界標準の策定に意欲を見せています。

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