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    世界1億世帯が一緒に見た…Kドラマ成功公式『イカゲーム』(1) | Joongang Ilbo | 中央日報


    ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.29 11:09

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    この簡単な記号が書かれたカード一枚が2021年下半期に世界を席巻した。9月17日に公開されて世界的ヒットとなったNetflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『イカゲーム』のことだ。

    『イカゲーム』は人生の崖っぷちに立った人々の殺伐とした生存競争を描いたドラマシリーズで、映画『天命の城』『トガニ 幼き瞳の告発』などを手掛けたファン・ドンヒョク監督が脚本を書いて演出した。「ムクゲの花が咲きました」(日本のだるまさんが転んだに相当)など、子どもたちの鬼ごっこを命を賭けたサバイバルゲームとして召喚し、両極化と不平等が固定化された社会を真正面から風刺している。

    『イカゲーム』は配信開始1週間後の9月23日から46日連続で世界Netflixドラマランキング1位(FlixPatrol集計)を独走し、Netflixが配信されている190余カ国のうち94カ国で1位に君臨した。コンテンツ配信開始後28日間の視聴記録を集計・発表したNetflixの公式統計によると、『イカゲーム』の視聴世帯は1億1100万世帯に達する。これまで1位だった『ブリジャートン家』の8600万世帯を軽く超え、Netflix史上最高記録となった。『イカゲーム』は現在Netflix公式週間ランキング4位で、配信開始以降、15週間「トップ5」を維持している。

    『イカゲーム』旋風が真っ先に始まったのは米国だ。配信初日の9月17日から米国Netflixで1位にランクインした。韓国ドラマが米国Netflixで1位を占めたのは初めてだ。聖潔(ソンギョル)大学演劇映画学部のチョン・ミナ教授は「米国市場が好むスピーディーなストーリー展開に社会批判的メッセージを娯楽的に解釈して落とし込んだことが功を奏した」と分析した。

    『イカゲーム』は不平等を扱う方法は映画『パラサイト 半地下の家族』とも全く違う。『パラサイト』が地上-地下に分かれる1次元構造で階級の差とそれによる絶望を描いていたとすると、『イカゲーム』は垂直構造で階級の葛藤を描くと同時に水平構造で協力と連携を描いて垂直的構造を破ろうという意志も見せている。韓国芸術総合学校映像院映像理論科のシム・グァンヒョン教授は「『イカゲーム』は資本主義の限界と崩壊を単純な視聴覚的モデルで見せつつ、克服と希望の糸口を人間から見出そうとした」とし「そのような点で『パラサイト』よりもはるかに素晴らしい作品だと評価されるだろう」と話した。

    2年間続いた新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡大も『イカゲーム』のヒットに影響を及ぼした。高麗(コリョ)大学社会学科のユン・インジン教授は「不平等と貧富の差を新型コロナがさらに加速させた」とし「世界的に幸福感が低くなっている状態で極限の不幸が共感を呼んだ」と解説した。続いて「韓国人は『不平等』に対する敏感度が高く、他の国では諦めて受け入れてしまう問題も深刻に考えて指摘する」とし「韓国コンテンツの長所は社会の最も恥ずかしい恥部を洗練させてうまく表現することで、今後も世界に通じる作品が続々と出てくる可能性が高い」と見通した。

    『イカゲーム』の成功秘訣として、強烈な視覚的効果も外すことはできないだろう。すべてのゲームをCGではなく実物のセットで撮影して「よく知っているからこそかえって新鮮な」装置を散りばめた。シム・グァンヒョン教授は「最も怖かったのは「初めて見る仮想の怪物ではなく、一番良く知っていて身近な人形や家が見慣れないものに感じられる時」とし「運動服や遊び場が結局『悪夢』になる逆説的な視覚表現で恐怖と吸引力が発生する」と説明した。

    世界1億世帯が一緒に見た…Kドラマ成功公式『イカゲーム』(2)

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