無料プランできたりして。
ネタ元のBloombergによれば、Apple(アップル)が音楽系スタートアップの買収を完了したとのこと。このスタートアップはロンドンが拠点のAI Music、ロイヤリティフリーの楽曲を使ってAIでサウンドトラックを作っています。
AI Musicのウェブサイト(現在は非公開)によれば、AI Musicの「Infinite Music Engine」は、フィットネスや配信事業など、さまざまなマーケットで音楽の使い方を変えるツールであり、企業ゴールは「必要に応じて編集したり、目的に合わせて作り出したりすることで、消費者に欲しい音楽を選んでもらえるようにする」こと。
AIが既存曲をアレンジ
2017年のあるインタビューでは、AI MusicのSiavash Mahdaci CEOが、ゼロから音楽を作るのではなく、音楽のあり方、聞き方を変化させていきたいと語っていました。変化させるとは、既存の曲をアコースティックver.やハウスver.といった風に、ユーザーの好みや状況に合わせてAIが編曲することを意味しています。同じ曲でもテンポを変化させるだけでも印象は大きく変わりますから、朝はまったりver、ワークアウト中はアップテンポver.と使いわけることができます。また、普段は聞かないジャンルの曲を、AIがユーザー好みに編曲して触れることで、新たな音楽との出会いにつながる可能性も。作曲者としては渋い気持ちになるのかもしれませんが、これぞMahdaci CEOの考える「新しい音楽消費の方法」ということなのでしょう。
Appleは、この買収報道についてコメントを出していないので、買収額や今後のプランについてはわからず。ただ、AI MusicのAI技術は、例えばApple Fitness+のBGMやApple TV+のドラマ挿入歌など、さまざまな使い道があるのかと。もしかしたら、ロイヤリティフリーで作ったAIサントラのみを流すApple Music無料プランなんてものも期待できるのかも。
Source: Bloomberg